歯ぎしりは、専門的には睡眠時ブラキシズム と呼ばれます。
食いしばりにも注意が必要です。
「ギリギリ音がする」だけではありません。
実は、歯・詰め物・顎・睡眠の質にまで影響する“力のトラブル”です。
① 歯に起こるダメージ
● 歯がすり減る・短くなる
エナメル質は体の中で最も硬い組織ですが、
強い力で毎晩こすられると削れてしまいます。
👉 長年続くと、歯の高さが低くなることもあります。
● 歯が欠ける・割れる
強い噛みしめにより
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自分の歯が欠ける
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セラミックの被せ物が割れる
-
詰め物が外れる
といったトラブルが起こります。
● 歯の根が折れる(歯根破折)
最も深刻なのが「歯の根っこが折れる」こと。
歯の根は修復が非常に難しく、
抜歯になるケースも珍しくありません。
② 治療した歯にも影響
歯ぎしりの力はとても強く、
体重と同じくらいの咬合力がかかることもあります。
そのため、
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セラミックが欠ける
-
インプラントの上部構造が破損する
-
マウスピースに穴が開く
といったことが起こります。
③ 顎や体への影響
● 顎関節への負担
慢性的な歯ぎしりは
顎関節の痛み・違和感・音の原因になります。
● 睡眠との関係
歯ぎしりは、眠りが浅くなる瞬間
「micro-arousal(微小覚醒)」のときに起こりやすいことが分かっています。
このとき体も一緒に動くことが多く、
睡眠の質を下げる要因にもなります。
マウスピースは効くの?
■ 結論
歯ぎしりを止める装置ではありません。
でも、歯を守るためには非常に重要です。
① 短期的な効果
装着直後は
👉 約90%の方で歯ぎしりが半分程度に減る
というデータがあります。
② しかし…慣れが起こる
2〜3週間で慣れてしまい、
4週間ほどで元に戻るケースが多いと報告されています。
つまり、
長期的に歯ぎしり自体を止める力は限定的です。
③ ではなぜ必要?
マウスピースは
「歯の身代わり」になる装置です。
歯ではなく、
✔ 樹脂(マウスピース)が削れる
✔ マウスピースに穴が開く
ことで、
自分の歯を守ってくれます。
削れたら修理や作り替えが可能です。
歯は削れたら元には戻りません。
アルコールと歯ぎしりの関係
お酒は
✔ 寝つきを良くする
✔ しかし眠りを浅くする
という性質があります。
眠りが浅くなると
micro-arousal(微小覚醒)が増えます。
眠っている途中に、ほんの一瞬だけ脳が“目を覚ます”状態のことです。
完全に起きるわけではないので、自分では気づかないことがほとんどです。
その結果
👉 歯ぎしりが起こりやすくなる
つまり、
アルコールは歯ぎしりを悪化させる可能性があります。
歯科で大切なのは「力のコントロール」
歯科では
-
プラークコントロール(歯磨き)
-
フォースコントロール(力の管理)
この両方が重要です。
歯は「むし歯」だけでなく、
強すぎる力でも壊れてしまいます。
まとめ
✔ 歯ぎしりは歯を削り、割り、根まで壊すことがある
✔ マウスピースは歯を守る「盾」
✔ アルコールは悪化因子になる
✔ 将来的にはバイオフィードバック治療も期待されている
もし、
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朝起きると顎がだるい
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歯がしみる
-
被せ物がよく外れる
このような症状があれば、
一度ご相談ください。
歯は削れてからでは戻せません。
早めの「力のケア」が大切です。
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