歯周病と糖尿病は、まったく別の病気のように思われがちですが、
実はお互いに悪影響を与え合う関係にあります。
歯科の現場でも、
糖尿病のある方ほど歯周病が進行しやすく、
歯周病がある方ほど血糖コントロールが難しい
というケースが多く見られます。
歯周病と糖尿病はなぜ関係があるの?
糖尿病になると、血液中の糖が多い状態が続きます。
この状態は、体の免疫力を下げ、炎症を起こしやすくします。
一方、歯周病は歯ぐきの炎症による病気です。
つまり、炎症という共通点があるため、
お互いに影響し合ってしまうのです。
糖尿病があると歯周病が悪化しやすい理由
免疫力が低下し、細菌に負けやすくなる
糖尿病があると、
細菌と戦う力が約30〜40%低下すると言われています。
その結果、
歯周病になりやすく、進行もしやすくなります。
歯ぐきの炎症が治りにくくなる
血糖値が高い状態では、
歯ぐきの傷や炎症が治りにくくなります。
そのため、
糖尿病の方は歯周病のリスクが約2〜3倍高い
とされています。
歯周病があると血糖値が上がりやすくなる?
歯ぐきの炎症がインスリンの働きを弱める
歯周病による炎症物質は、
血液を通して全身に影響します。
これにより、
血糖値を下げるホルモン(インスリン)が
うまく働かなくなります。
HbA1cが改善したという報告も
歯周病治療を行ったことで、
HbA1cが約0.4〜0.6%改善した
という研究報告もあります。
※HbA1cの目安
・健康な方:5.6%以下
・糖尿病:6.5%以上
歯周病と糖尿病を防ぐために大切なこと
歯周病と糖尿病は、
どちらか一方だけをケアしても十分とは言えません。
大切なのは、
・毎日の正しい歯みがき
・歯ぐきのチェック
・定期的な歯科受診
お口の健康管理は、全身の健康管理の一部です。
糖尿病の方こそ歯科医院でのケアが重要
歯科医院は、
「歯が痛くなってから行く場所」ではなく、
病気を予防し、体を守る場所でもあります。
糖尿病のある方、
歯ぐきの腫れや出血が気になる方は、
ぜひお気軽にご相談ください。

