「舌の位置」、今どこにありますか?

TCH(上下歯列接触癖)、食いしばり、歯ぎしり、第三の力

普段、舌がどこにあるか意識したことはありますか?

話しているときでも、食事をしているときでもなく、何もしていないときの舌の位置

実は、この「舌の安静時の位置」は、お口の機能を考えるうえで大切なポイントのひとつです。

まずは今、チェックしてみましょう。

あなたの舌、今どこにありますか?

何も考えずに口を閉じてみてください。

そのとき、

・舌が下に落ちている
・舌が前歯に触れている
・舌が歯と歯の間に出ている
・いつも口がポカンと開いている

という状態になっていませんか?

舌の位置や口の周りの筋肉の使い方には、一人ひとり違いがあります。

大切なのは、無理に力を入れて舌を押し上げることではなく、楽な状態で正しい位置を意識できることです。


舌の正しい位置ってどこ?

基本的な目安は、

① 舌の先は、上の前歯そのものではなく、その少し後ろ

上の前歯のすぐ裏側には、少し盛り上がった部分があります。

そのあたりを、舌の先の目安にしてみましょう。

② 舌は上あご側にやさしく触れる

「ギュッと押し付ける」のではありません。

力を抜いた状態で、舌が上あご側に自然に収まることを目指します。

③ 唇は自然に閉じる

あごに梅干しのようなしわができるほど唇を強く閉じる必要はありません。

リラックスした状態で、自然に唇が閉じていることが理想です。

④ 上下の歯はギュッと噛みしめない

何もしていないとき、上下の歯はずっと離れています。

リラックスして、顎にも余計な力が入っていないか確認してみましょう。

⑤ 呼吸は鼻から

鼻呼吸がしにくい場合、舌の位置や唇を閉じることだけを頑張っても難しいことがあります。

「口を閉じようと思っても苦しい」「いつも鼻が詰まっている」という場合は、原因を確認することも大切です。


舌の位置が整うと、どんな良いことがあるの?

① お口の中の「休憩姿勢」を意識できる

私たちの口は、一日の中で話したり、食べたり、飲み込んだりしています。

でも、それ以外の時間は「安静時」です。

その安静時に、

・舌は正しい位置にある?
・唇は閉じている?
・上下の歯は離れている?
・鼻で呼吸できている?

ということを意識することが、お口の機能を見直す第一歩になります。


② 前歯に舌が押し続けるクセに気づける

舌が前に出て、前歯や歯と歯の間に長時間ある状態が続く場合、歯並びとの関係を考える必要があります。

特に成長期のお子さんでは、舌の位置だけでなく、

・お口がポカンと開いていないか
・鼻呼吸ができているか
・飲み込み方にクセがないか
・指しゃぶりなどの習慣がないか

などを総合的に確認することが大切です。


③ 「舌を意識する習慣」ができる

多くの人は、自分の「舌の位置」をほとんど意識していません。

だからこそ、まずは

「あ、今、舌が上にないかも」

と気づくことが大切です。

いきなり完璧にしようとしなくて大丈夫。

気づいたら正しい位置を確認する。

その繰り返しから始めてみましょう。


今日からできる!舌の位置トレーニング

STEP1 「スポット」を探してみよう

上の前歯の少し後ろ。

舌の先を置きやすい場所を探してみましょう。

ポイントは、

前歯を押さないこと。

舌の先を前歯に押し付けるのではなく、その少し後ろを意識します。


STEP2 舌を「ポンッ」と上げる

舌の先をスポットに置いたら、

「ポンッ」と軽く上あご側につけてみましょう。

力いっぱい押す必要はありません。

ポイント

・肩の力を抜く
・上下の歯は離す(触れない)
・顎に力を入れない
・前歯を舌で押さない

これが大切です。


STEP3 「カチッ」ではなく「ピタッ」

上下の歯を噛みしめる必要はありません。

舌を上あご側に置いて、

唇は自然に閉じる。

そして、鼻でゆっくり呼吸してみましょう。

舌はピタッ、上下の歯は離す。

このイメージを覚えてください。


さらにおすすめ!「舌のポンッ(タンッ)」トレーニング

舌の位置を意識するための簡単な練習です。

やり方

① 口を軽く閉じます

② 舌の先を上の前歯の少し後ろに置きます

③ 舌を上あご側に軽く「ポンッ(タンッ)」とつけます

④ 力を抜きます

⑤ また気づいたときに繰り返します

何回やったかよりも、

「正しい位置を思い出す」こと

を目的にしてみましょう。


舌の「ベタッ」は、力を入れすぎないで!

ここで大切な注意点があります。

舌のトレーニングは、

ずっと力いっぱい上あごに押し付けるトレーニングではありません。

「強く押す」よりも、

正しい位置を知る → 気づく → やさしく戻す

ことが大切です。

無理に頑張りすぎると、顎や口の周りに余計な力が入ってしまうこともあります。


こんな場合は、自己流だけで頑張らないでください

・いつも鼻が詰まっている
・口を閉じると苦しい
・口呼吸が気になる
・いびきが気になる
・前歯の間に舌が出る
・飲み込み方が気になる
・発音が気になる
・歯並びや噛み合わせが気になる
・舌を動かしにくい

このような場合は、単純に「舌を上げる練習」だけでは解決しないこともあります。

鼻や呼吸の問題、歯並び、口の周りの筋肉の使い方など、複数の原因が関係している場合もあります。

気になる方は、歯科医院などで相談してみてください。


まずは今日、1回だけチェック!

スマホを見ている今。

仕事中の今。

テレビを見ている今。

あなたの舌、どこにありますか?

まずは気づくことから。

気づいたら、

「ポンッ」と上あご側へ。

毎日のちょっとした意識が、お口の機能を見直すきっかけになるかもしれません。

まとめ

正しい舌の位置を意識するときのポイントは、

✓ 舌の先は上の前歯を押さない
✓ 舌は上あご側にやさしく置く
✓ 唇は自然に閉じる
✓ 歯はギュッと噛みしめない
✓ 鼻呼吸を意識する

舌の正しい位置は、普段なかなか意識することがないものです。

「これで合っているのかな?」
「自分の舌の位置がよくわからない」

そんな場合は、どうぞご来院の際にスタッフまでお気軽におたずねください。

一緒に確認してみましょう。

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電話0564-57-8188