【第2回 】遊びながらできる!2歳のおくちトレーニング

子ども

前回は、2歳頃から意識したい「おくち育て」についてご紹介しました。

今回は、

「家で何をしたらいいの?」

という方に向けて、2歳のお子さんでも取り入れやすい「遊び」を中心にご紹介します。

大切なのは、トレーニングを頑張らせることではありません。

「楽しい!」を入り口に、お口をたくさん使う経験を増やしてあげること。

できるものから、親子で楽しんでみましょう。


① 「ポン!」舌を動かして遊ぼう

舌を上あごに吸いつけて、

「ポン!」

と音を鳴らしてみましょう。

まずは大人がお手本。

「ママとどっちが大きな音を出せるかな?」

など、遊びにしてみると取り組みやすくなります。

舌を動かす経験を楽しみながら、お口の中の舌の位置にも意識を向けていきます。


② 「あっかんべー」で舌を動かそう

鏡を見ながら、

「あっかんべー!」

親子で舌を出して遊んでみましょう。

舌を前に出すだけでなく、

・上に動かす
・左右に動かす
・大きく動かす

など、いろいろな動きを遊びにしてみてもいいでしょう。

2歳児に「舌のトレーニングをしましょう」と言っても難しいですよね。

だからこそ、

遊びながらお口を動かすこと

がポイントです。


③ シャボン玉・ラッパ・風船遊び

「ふーっ」と息を吐く遊びも、お口を使う楽しい経験になります。

例えば、

🫧 シャボン玉
🎺 ラッパのおもちゃ
🎈 風船遊び

など。

遊びの中で、唇や頬を使う経験を増やしてみましょう。

※風船などは、必ず大人がそばで見守り、安全に配慮してください。


④ 「あっぷっぷ!」で頬を使おう

「にらめっこしましょ、あっぷっぷ!」

頬をぷーっと膨らませたり、口をすぼめたり。

こんな昔ながらの遊びも、お口を動かす楽しい時間になります。

お子さんに「トレーニングさせる」のではなく、

親子で一緒に変な顔をして笑う!

くらいで十分です。


⑤ 前歯で「かじり取る」経験を大切に

食事もお口のトレーニングになります。

おにぎりやスティック状の野菜など、年齢や発達に合った食材を使って、

「自分の一口量を前歯でかじり取る」

経験を増やしてみましょう。

「一口サイズに全部切ってあげる」だけではなく、自分でかじり取る経験も大切です。

もちろん、食材の硬さや大きさは、お子さんの発達に合わせて調整してください。


⑥ ハイハイ遊びや全身遊びも楽しもう

歩けるようになった2歳児でも、

「ハイハイで競争しよう!」

「トンネルくぐってみよう!」

など、四つ這いで遊ぶことができます。

また、床に手をついて進む遊びなど、全身を使った遊びも取り入れてみましょう。

お口だけを鍛えるのではなく、

たくさん動いて、たくさん遊ぶ。

それも健やかな成長を支える大切な習慣です。


そして、もう一つ大切なこと

ここまで読んで、

「うちの子、できていないかも……」

と思った方もいるかもしれません。

でも、焦らなくて大丈夫です。

2歳のお子さんは、まだまだ成長の途中。

大切なのは、

「できる・できない」を判断することではなく、今のお口の状態を知ること。

例えば、

・お口がいつも開いている
・鼻呼吸ができているか気になる
・舌がいつも前に出ている
・指しゃぶりやおしゃぶりが続いている
・食べ物を丸のみする
・前歯でかじり取ることが少ない
・受け口になっている
・乳歯の歯並びが気になる

こんな様子があれば、一度歯科医院で相談してみましょう。


歯科医院では「歯」だけを見ているわけではありません

小児歯科では、歯のむし歯だけでなく、

歯並び・かみ合わせ・顎の成長・舌・唇・呼吸・食べ方など、お口の発達全体

を見ながら、成長を見守ることができます。

日本小児歯科学会も、口呼吸や指しゃぶり、舌の癖などの口腔習癖や、食事中の口唇の使い方、姿勢などについて、成長期から確認することの重要性を示しています。

また、歯並びやかみ合わせには、生活習慣だけではなく、顎や歯の大きさ、遺伝など、さまざまな要因が関係します。

だからこそ、

「歯並びが悪くなってから治す」のではなく、成長を見ながら早めに気づく。

これも小児歯科の大切な役割です。


2歳は「歯並びを治す」より「お口を育てる」時期

2歳からできることは、特別なことばかりではありません。

🍙 しっかり噛む
👄 お口を使って食べる
👃 鼻で呼吸する
👅 舌を動かす
🪑 安定した姿勢で食べる
🏃 たくさん遊ぶ
😊 親子で楽しくお口を動かす

毎日の小さな経験が、お子さんのお口の発達につながっていきます。

「これってうちの子、大丈夫かな?」

そんな小さな疑問こそ、ぜひ歯科医院でご相談ください。

2歳から始める「おくち育て」。
今のお口を知ることから、一緒に始めてみませんか?

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