「歯が生えていないから、まだ歯並びは関係ない。」
そう思っていませんか?
実は、将来の歯並びは0歳の毎日の過ごし方から少しずつ形づくられています。
赤ちゃんのあごの骨はとても柔らかく、授乳や抱っこ、寝かせ方、離乳食など、何気ない習慣がお口の成長に影響を与えることがあります。
もちろん、「やってしまったから歯並びが悪くなる」というわけではありません。
大切なのは、今から知って、少しずつ見直していくことです。
今回は、多くのご家庭で見られる「歯並びに影響しやすい習慣」を7つご紹介します。
NG① お口が開いていることが多い
赤ちゃんがリラックスしているときや眠っているとき、いつもお口がポカンと開いていませんか?
口呼吸が続くと、舌が本来あるべき上あごではなく低い位置に下がりやすくなります。
すると上あごが十分に広がらず、将来的に歯が並ぶスペースが不足する原因になることがあります。
まずは、お口が自然に閉じている時間が多いかを観察してみましょう。
NG② 抱っこや寝かせ方で背中が反っている
赤ちゃんの背骨は、大人のようなS字ではなく、ゆるやかな「Cカーブ」が自然な姿勢です。
抱っこ紐で足がぶら下がっていたり、寝ているときに背中が反り返っていたりすると、お口が開きやすくなり、鼻呼吸もしにくくなることがあります。
抱っこでは「M字の足」と「丸い背中」を意識することが、お口の発達にもつながります。
NG③ 離乳食を口の奥まで入れてしまう
赤ちゃんが食べやすいようにと思って、スプーンを口の奥まで入れていませんか?
実は、この習慣は唇を使う機会を減らしてしまいます。
スプーンは下唇にそっと当て、赤ちゃんが自分で食べ物を取り込むのを待つことが大切です。
自分で食べる動きが、唇や舌の発達につながります。
NG④ 一口サイズばかりにしてしまう
「食べやすいように」と小さく切ることは、安全面では大切です。
しかし、いつも細かくしすぎると、前歯でかじり取る経験が少なくなってしまいます。
発達に合わせて少し大きめの食材を取り入れることで、
- 前歯でかじる
- 噛み切る
- よく噛む
という大切な動きを自然に覚えていきます。
NG⑤ 手づかみ食べを止めてしまう
汚れるから…。
片付けが大変だから…。
つい食べさせてしまうこともありますよね。
でも、手づかみ食べは「自分で食べる力」を育てる大切な学習です。
目・手・口を一緒に使いながら、
「どのくらい口に入るかな?」
「どれくらい噛めばいいかな?」
を体験しています。
少しだけでも、自分で食べる時間を作ってあげましょう。
NG⑥ 足がブラブラしたまま食事をしている
足が床や足置きにつかない状態では、体が安定せず、しっかり噛むことができません。
足が支えられることで体幹が安定し、噛む力も発揮しやすくなります。
お座りができるようになったら、椅子の高さや足置きを見直してみましょう。
NG⑦ 歯が生えてから歯医者さんへ行こうと思っている
「虫歯ができてから」
「全部生えてから」
と思われがちですが、おすすめは歯が生える前後の受診です。
歯科医院では、
- お口の開き方
- 舌の位置
- 授乳や離乳食
- 姿勢
- お口の癖
なども確認できます。
早く知ることで、防げることがたくさんあります。
完璧を目指さなくても大丈夫
子育てに「100点」はありません。
今回ご紹介した7つも、「今までやってしまった…」と心配する必要はありません。
赤ちゃんは毎日成長しています。
今日から一つ意識するだけでも、お口の発達には良い変化が生まれます。
未来の歯並びは、特別なことではなく、毎日の積み重ねから育っていきます。
次回予告
「お口ポカンはかわいいだけじゃない?口呼吸が歯並びに与える影響とは」
「いつもお口が開いているけれど、そのうち閉じるようになるかな?」
実は、お口ポカンは歯並びだけでなく、食べる・話す・眠る・姿勢にも関係しています。

