「まだ乳歯だから、歯並びは気にしなくていいですよね?」
そう思われる方も多いかもしれません。
でも実は、人の体には成長しやすい時期があります。
その代表的なものが、スキャモンの発育曲線です。

上顎の幅や大きさは乳幼児期から急速に発育し、6~7歳頃までに成人の約8~9割まで成長するといわれています。
下顎は乳幼児期にも成長しますが、思春期にもう一度大きく成長することが特徴です。
だからこそ、上顎が大きく育つ0~6歳頃は、お口の機能を育てる大切な時期なのです。
歯並びに関係するのは「神経」と「顎」
歯並びは、歯だけで決まるものではありません。
✔ 舌を正しい位置に置く力
✔ 鼻で呼吸する習慣
✔ 飲み込み方
✔ 噛む力
✔ 唇や頬の筋肉
これらは神経や筋肉の発達が著しい乳幼児期にどんどん身についていきます。
また、顎の骨もこの時期から少しずつ成長を始めています。
つまり、
「歯並びは永久歯が生えてから作られるものではなく、1歳からのお口の使い方で育っていく」のです。
だからこそ、1歳からできることがあります
歯並びを良くするために、特別なことをする必要はありません。
まずは
- 鼻で呼吸する
- お口を閉じる
- よく噛んで食べる
- 正しい姿勢で食事をする
そんな毎日の積み重ねが、お子さんの顎やお口の健やかな成長につながります。
1歳で心配しなくてもよいこと
1歳頃はまだ成長の途中です。
✔ 前歯が少し斜めに生えている(ハの字)
✔ 歯と歯の間にすき間がある(すきっ歯)
このような状態は珍しくありません。
特に乳歯のすき間は、将来生えてくる大きな永久歯のためのスペースなので、むしろ理想的な歯並びです。
注意して見ていただきたいサイン
① 噛み合わせ
・下の歯が上の歯より前に出ている(受け口)
・前歯が噛み合わず隙間がある(開咬)
・乳歯がすでに重なっている、すき間が全くない
・上の前歯が大きく前に出ている
このような場合は、将来の歯並びや顎の成長に影響することがあります。
② お口の使い方
歯並びは歯だけで決まるものではありません。
次のような様子はありませんか?
・いつもお口が開いている(お口ポカン)
・口で呼吸している
・あまり噛まずに飲み込む
・食べ物を口からこぼしやすい
・指しゃぶりやおしゃぶりが続いている
舌や唇、お口の周りの筋肉の使い方は、顎の発育や歯並びに大きく関係しています。
③ 姿勢
実は姿勢も歯並びに関係しています。
・猫背になっている
・食事中に足がブラブラしている
姿勢が悪いと、舌の位置や噛む力にも影響し、お口の発達を妨げることがあります。
歯並びは「歯」だけの問題ではありません
歯並びは、
- 舌の位置
- 唇や頬の筋肉
- 鼻呼吸
- 噛む力
- 姿勢
など、毎日の生活習慣の積み重ねで育っていきます。
だからこそ、1歳から「正しくお口を育てること」がとても大切です。
気になることがあればお気軽にご相談ください
1歳半健診で相談するのもよいタイミングですが、
「少し気になるな」
「他のお子さんと違う気がする」
そんな小さな違和感でも構いません。
早い時期に確認することで、お口の成長を見守りながら、その子に合ったアドバイスができます。
歯並びは、歯が生えた時から育ち始めています。
私たちは「歯を並べる」だけではなく、お子さんのお口全体の健やかな成長を一緒にサポートしていきます。

診察券番号をお持ちの方
https://plus.dentamap.jp/netuser/login.html?id=370
