~授乳姿勢・舌・口呼吸・指しゃぶりが未来の歯並びを育てます~
前回は、授乳がお口の筋肉を育て、歯並びの土台づくりにつながることをお伝えしました。
今回は、その続きをご紹介します。
実は、「どう飲むか」だけでなく、
- 授乳するときの姿勢
- 舌の位置
- 呼吸の仕方
- 指しゃぶりやおしゃぶり
も、お口の発達や歯並びに深く関わっています。
毎日のちょっとした習慣が、お子さんの未来の笑顔につながるかもしれません。
③ 授乳姿勢も歯並びに影響します
授乳中、赤ちゃんはおっぱいやミルクを飲むだけではありません。
頭・首・背中の筋肉を使いながら、お口やあごも一緒に成長しています。
理想的なのは、
頭・首・背中が一直線になる姿勢です。
この姿勢なら、お口を大きく開けやすくなり、舌もしっかり動かすことができます。
反対に、首が曲がっていたり、体がねじれた状態では、お口や舌を十分に使えないことがあります。
また、「添い乳」はお母さんにとって負担が少なく、夜間授乳などでは便利な方法です。
添い乳そのものが悪いわけではありません。
しかし、毎回同じ向き・同じ姿勢ばかりが続くと、あごにかかる力が偏る可能性があります。
左右の向きを時々変えたり、抱っこでの授乳も取り入れたりしながら、赤ちゃんが無理なく飲める姿勢を意識してみましょう。

④ 舌の位置と口呼吸は歯並びに大きく関係しています
皆さんは、お子さんの「舌の位置」を見たことがありますか?
実は、舌は歯並びを内側から支える、とても大切な筋肉です。
本来、何もしていないときの舌は、
上あごに軽く触れている状態
が自然な位置です。
ところが、舌がいつも下がっていると、
- お口がポカンと開きやすい
- 鼻ではなく口で呼吸するようになる
- 上あごが十分に広がりにくくなる
といったことが起こることがあります。
その結果、
- 歯が並ぶスペースが不足する
- 出っ歯になりやすい
- 前歯がかみ合いにくくなる
- 噛み合わせに影響する
など、お口の発達に影響を及ぼす可能性があります。
もちろん、口呼吸や歯並びは一つの原因だけで決まるものではありません。
鼻づまりやアレルギー、扁桃腺・アデノイドの状態、生活習慣など、さまざまな要因が関係します。
だからこそ、「お口ポカン」が続く場合は、「様子を見よう」ではなく、一度歯科医院や必要に応じて耳鼻咽喉科へ相談することをおすすめします。

⑤ 指しゃぶり・おしゃぶりはいつまで大丈夫?
「指しゃぶりをしているけど、このままで大丈夫ですか?」
これは保護者の方から最も多くいただく質問の一つです。
まず知っていただきたいのは、
2歳頃までの指しゃぶりやおしゃぶりは、自然な発達の一つということです。
安心するためや眠る前の習慣として見られることも多く、この時期に無理にやめさせる必要はありません。
一方で、
3〜4歳を過ぎても毎日長時間続く場合は注意が必要です。
指やおしゃぶりが前歯を押し続けることで、
- 前歯が前に出る(出っ歯)
- 前歯がかみ合わない(開咬)
- 噛み合わせに影響する
ことがあります。
大切なのは、
**「しているかどうか」ではなく、「どのくらいの時間・頻度で続いているか」**です。
叱ってやめさせるのではなく、お子さんの気持ちに寄り添いながら、少しずつ卒業を目指していきましょう。

今日からできる3つのこと
今日からぜひ、お子さんのお口を少し観察してみてください。
✅ 授乳中、頭・首・背中が一直線になっていますか?
✅ 普段、お口がポカンと開いていることはありませんか?
✅ 指しゃぶりやおしゃぶりは、長時間続いていませんか?
こうした小さな気づきが、お子さんのお口の健やかな成長につながります。
次回予告
次回はいよいよ最終回です。
というテーマで、
- 赤ちゃんの歯並びを育てるために家庭でできること
- よくある質問
- 歯科医院に相談するタイミング
について、わかりやすくお話しします。
デンタル・オフィス・ケイから
私たちは、「歯が悪くなったら治す歯科医院」ではなく、
「健康なお口を育てる歯科医院」でありたいと考えています。
授乳、姿勢、舌の位置、呼吸、指しゃぶり…。
どれも一つだけで歯並びが決まるわけではありません。
しかし、毎日の小さな積み重ねが、お子さんのお口の発達を支え、将来の笑顔につながっていきます。
「これで大丈夫かな?」
そんな小さな疑問でも構いません。
私たちは、ご家族と一緒に、お子さんの未来のお口を育てていきたいと思っています。
第3回【まとめ】 歯並びは歯が生える前から始まっています。家庭でできること・Q&A
診察券番号をお持ちの方
https://plus.dentamap.jp/netuser/login.html?id=370

