「歯並びは遺伝だから仕方ない」
そう思っていませんか?
実は、将来の歯並びは歯が生える前の0歳から大きく影響を受けています。
赤ちゃんのあごの骨はとても柔らかく、この時期の授乳・離乳食・姿勢・呼吸・遊びが、お口の成長の土台になります。
「もっと早く知りたかった!」
そんな保護者の方がとても多い内容です。
今回は、0歳から始められる歯ならび育児のポイントをご紹介します。
0歳は「あごを育てるゴールデンタイム」
乳歯は生え始めていなくても、お口の機能は毎日発達しています。
この時期に育てたいのは
- 👃鼻で呼吸する力
- 💋唇を閉じる力
- 👅舌を正しい位置で使う力
- 💓よく噛めるあご
これらが育つことで、永久歯がきれいに並ぶスペースを作りやすくなります。
逆に、お口ポカンや口呼吸が続くと、あごが十分に成長できず、将来的に歯並びへ影響することがあります。

授乳は「あごのトレーニング」
授乳は栄養補給だけではありません。
赤ちゃんはおっぱいや哺乳瓶を吸うことで、
- 唇
- 舌
- 頬
- あご
を一生懸命使っています。
授乳するときは、
- 頭から背中まで一直線
- 背中は自然な丸み(Cカーブ)
- 無理に反り返らない姿勢
を意識しましょう。
姿勢が整うことで、お口を閉じやすくなり、鼻呼吸もしやすくなります。

第1回:赤ちゃんの歯並びは授乳で決まる?①授乳はお口の筋トレ・②深くくわえる
第2回 赤ちゃんの歯並びは授乳で決まる? ③姿勢・④舌と口呼吸・⑤指しゃぶり
第3回【まとめ】 歯並びは歯が生える前から始まっています。家庭でできること・Q&A
哺乳瓶の選び方で歯並びは変わる? ~赤ちゃんのお口が育つ乳首選びのポイント~
離乳食は「食べさせ方」がとても大切

離乳食では、何を食べるかだけではなく、どう食べるかが重要です。
スプーンは奥まで入れない
スプーンを口の奥へ押し込んだり、上あごにこすりつけたりすると、自分で食べる力が育ちません。
おすすめは
- 下唇にそっとスプーンを置く
- 赤ちゃんが自分で取りに来るのを待つ
- 水平に引き抜く
この動きで、上唇の筋肉が育ちます。

https://www.city.okazaki.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/003/559/scheduke2.pdf

手づかみ食べは最高の発達トレーニング
手・目・口を一緒に使うことで、
- 一口の量を覚える
- 力加減を学ぶ
- 噛む力が育つ
- あごの発達を促す
など、多くのメリットがあります。

前歯で「かじる」経験が歯並びを育てる
一口サイズばかりでは、前歯を使う機会が少なくなります。
少し大きめの食材を手に持って、
「前歯でかじり取る」
経験を増やしてあげましょう。
例えば
- 少し大きめのおにぎり
- バナナ
- とうもろこし
- やわらかく茹でた野菜
- 噛みごたえのある食材(発達に合わせて)
などがおすすめです。
もちろん、誤嚥には十分注意し、月齢や発達に合わせて無理なく進めましょう。
食事中は「足がつく」が合言葉
お座りができるようになったら、
足の裏がしっかり支えられる椅子
を選びましょう。
足がブラブラしていると踏ん張れず、
- 噛む力
- 飲み込む力
- 姿勢
にも影響します。
また、テレビや動画を見ながらの食事は、集中して噛む習慣を妨げることがあります。
食事の時間は、お口をしっかり使う時間にしてあげましょう。
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姿勢は歯並びとつながっている
赤ちゃんの背骨は、大人のようなS字ではなく「C」の形です。
この自然な丸みを保つことで、
- 首や肩の力が抜ける
- 鼻呼吸しやすい
- お口が閉じやすい
という良い状態につながります。
抱っこ紐でも同じです。
理想は
- 足がM字
- 膝がお尻より高い
- 背中はゆるやかなCカーブ
この姿勢が、お口の発達もサポートします。

鼻呼吸を育てる生活を
赤ちゃんがリラックスしている時、
自然に口が閉じていますか?
鼻呼吸は、上あごの健やかな成長に欠かせません。
鼻づまりが続くと口呼吸が習慣になりやすいため、気になる場合は早めに耳鼻科へ相談しましょう。
ハイハイは「天然の矯正トレーニング」
ハイハイは全身運動ですが、実はお口にも良い影響があります。
- 体幹が育つ
- 首や背中が強くなる
- 鼻呼吸しやすくなる
- 舌を正しく使いやすくなる
歩き始めた後でも、
- トンネル遊び
- 雑巾がけ遊び
- 手押し車遊び
などでハイハイの動きを取り入れるのもおすすめです。
遊びも立派なお口育て
お口の筋肉は遊びながら育てられます。
例えば
- にらめっこ
- あっぷっぷ
- いないいないばあ
- お口のタッチケア
- タミータイム(見守り下でのうつ伏せ遊び)
など。
赤ちゃんが笑顔になる遊びは、お口の発達にもつながっています。

ストローよりコップ飲みがおすすめ
ストローは便利ですが、長期間使い続けると舌の使い方が偏ることがあります。
卒乳後は少しずつコップ飲みに挑戦してみましょう。
コップ飲みでは
- 唇を閉じる
- 舌を上手に使う
- 飲み込む力
が自然と育ちます。
多少こぼしても、それも大切な学習のひとつです。
まとめ
歯並びは、歯が生え始めてから作られるものではありません。
0歳の毎日の生活の中で、
- 授乳
- 離乳食
- 姿勢
- 抱っこ
- 鼻呼吸
- 遊び
これらすべてが、将来のお口を育てています。
特別な器具や難しいトレーニングは必要ありません。
毎日の「ちょっとした関わり」が、お子さんへの一生のプレゼントになります。
次回予告
「実はやっている人が多い!歯並びに影響する0歳育児のNG習慣7選」
「良かれと思ってやっていたこと」が、実はお口の成長を妨げていることもあります。
次回は、多くのご家庭で見られる歯並びに影響しやすい育児習慣をわかりやすく解説します。ぜひ続けてご覧ください。
第6回【0歳】実はやっている人が多い!歯並びに影響する0歳育児のNG習慣7選
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